おだやかな日常 別館

美術展・展覧会

小松崎邦雄展 生誕80年記念

12月10日(土曜日)晴れ

~現代リアリズムの始祖・代表作を中心に多彩な生涯を辿る~

小松崎邦雄展 サトエ記念21世紀美術館

小松崎邦雄展 サトエ記念21世紀美術館

埼玉県加須市のサトエ記念21世紀美術館で開催されている小松崎邦雄展に行ってきました。

北千住から東武線で北上、途中久喜で乗り換えて少し。
花崎駅下車です。

花崎駅

花崎駅

ホームページによると駅からタクシーで5分ほど。
しかし、タクシー見当たらず。
天候も良いことですし歩いて行くことに。徒歩15分程とのこと。

平成国際大学の隣とのことで、看板がでてましたので迷わず到着しました。

サトエ記念21世紀美術館

サトエ記念21世紀美術館

庭には、こんなかんじで彫刻がたくさん。

サトエ記念21世紀美術館の庭

サトエ記念21世紀美術館の庭

サトエ記念21世紀美術館の庭2

サトエ記念21世紀美術館の庭2

ちなみに館内は撮影禁止です。

サトエ記念21世紀美術館開館中看板

サトエ記念21世紀美術館開館中看板

学生時代のデッサン作品から、晩年の舞妓を描いた代表作を中心に展示されています。
初期の作品はわりと抽象的なものも多く、難解だったりします。
しかし、1970年頃以降の作品は作風が変わったように感じました。
「現代リアリズムの始祖」と言われているように、非常にリアルです。
舞妓さんの絵などとても美しく、黒と赤の色使いが大変印象的でした。

作品の中には、小松崎さん自身と思われる人物がちょこっと顔を出したりしていて、
ユニークな一面も垣間見ることができます。

ゆっくり見て回って1時間ほど。
カタログ、ポストカードなども売っています。

帰りも歩き。
のんびりと15分ほどです。

皆様是非1度足をお運び下さいませ。

12月17日(土曜日)晴れ

収蔵コレクション展「日本の美」
長谷川町子美術館で開催されている、収蔵コレクション展「日本の美」に行ってきました。

桜新町駅

桜新町駅

東急田園都市線桜新町駅下車、徒歩7分くらいです。
駅降りるとサザエさんだらけ。

サザエさんモニュメント1

サザエさんモニュメント1

サザエさんモニュメント2

サザエさんモニュメント2

サザエさんモニュメント3

サザエさんモニュメント3

こんな感じです。

収蔵コレクション展「日本の美」

収蔵コレクション展「日本の美」

こちらにも小松崎邦雄さんの作品が2点ほど展示されています。
他にも、色々。
私、絵は詳しくないので他の画家さんは知りませんでした。

それほど広い美術館ではなく、ゆっくりまわっても30分ほど。
サザエさんコーナーも当然あります。

家系図やら、間取り図、家の模型などなど。
とても楽しめます。
子供連れの家族が多数来訪してました。
となりは(通称名)サザエさん公園。

サザエさん公園

サザエさん公園

いい街です。

こちらも是非足を運んでみてはいかがでしょう。

生誕80年記念
小松崎邦雄展 ~現代リアリズムの始祖・代表作を中心に多彩な生涯を辿る~
サトエ記念21世紀美術館
http://www.satoe-museum.or.jp/index.html
〒347-0022 埼玉県加須市水深大立野2067
TEL:0480-66-3806
会期:平成23年10月1日(土)~平成24年3月11日(日)
開館時間:午前10時-午後5時
休館日:月曜日(10/10、11/14、1/9は開館し、10/11、 1/10は休館)、年末年始休館12/26~1/6)

長谷川町子美術館
http://hasegawamachiko.jp/
収蔵コレクション展「日本の美」
2011年12月10日(土)~2012年2月12日(日)
※年末年始休館:2011年12月26日(月)~2012年1月3日(火)
※2011年12月24日(土)クリスマスコンサートあり。
※2012年2月13日(月)~2月24日(金)展示替えのため休館。
〒154-0015 東京都世田谷区桜新町1-30-6
03 (3701) 8766

ウィリアム・ブレイクとアーティスト達

国立西洋美術館で開催されている「ウィリアム・ブレイク版画展」に行って来ました。
「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」も開催中。
ゴヤのほうがメイン開催。

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影

こちらの観覧料金1,500円払うと、常設展のウィリアム・ブレイク(観覧料金420円)も一緒に見れるとのことで、
ゴヤの方は気が向いたら見ようと思ってましたが、せっかくなので一緒にみてきました。

近代英国の代表的画家、詩人として知られるウィリアム・ブレイク(1757-1827年)は、銅版画家としても多数の作品を残しています。独特のインスピレーションに基づき、幻想的かつ象徴的な世界を構築する彼の版画は、英国ロマン主義を先駆けるものでした。今日に至っても、それらの作品は見る者を魅了してやみません。

この人、詩人としてしか知りませんでした。
実は画家、銅版画家としての稼ぎで生計を立てていたようです。
展示は、旧約聖書『ヨブ記』やダンテの『神曲』のための挿絵などが中心。
本人の詩とかは無い。

《ベヘモトとレヴィアタン》 『ヨブ記』のための挿絵より 1825年

《ベヘモトとレヴィアタン》 『ヨブ記』のための挿絵より 1825年

当時の表現としては異色であり、その評価は本人の死後に高くなったとの事です。

この日は平日ということもあり、観覧者はまばら。ゆっくりと鑑賞できました。
また、常設展では他に油彩の絵もたくさん展示してあり、オススメです。

ウィリアム・ブレイクは、後の数多くの作家、アーティストが影響を受けていることでも
有名です。
有島武郎、柳宗悦ら白樺派の作家達の傾倒は、先日白樺文学館を訪れたときに
知りました。(2011サイクリング 手賀沼探訪

また、ミュージシャンでは、ドアーズのバンド名がブレイクから由来していることは
有名ですね。
他にもELPやブルース・ディッキンソン、パティ・スミスなどがアルバム、コンサートなどで表現をしています。

とりわけ多くのアルバム等でブレイクの影響が見られるのがドイツのプログレッシブロックバンドのタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream 以下TD)です。
1987年のアルバム「Tyger」は、ブレイクの詩集『無垢と経験のうた』に収められた詩のタイトルでもあります。
同アルバム中には他に「London」、「Smile」がやはりブレイクの詩集より引用されています。

Tyger / Tangerine Dream 

Tyger / Tangerine Dream 

 http://youtu.be/dKBoxlmjsQU

同アルバムはTDのファンからは「問題作」とされているようですが、ファンの一人でもある私としては、大好きなアルバムでもあり、名作だと思っています。

他にもこの詩は多くのミュージシャンが取り入れています。
Toyahの1980年のアルバム「The Blue Meaning」に「TIGER! TIGER!」があります。
この人、Toyah Willcoxという人は日本ではKing Crimsonのギター、Robert Frippの奥様として有名ですが、
本国イギリスでは女優、タレント、映像ディレクターなど幅広く活躍しているそうです。

The Blue Meaning / Toyah

The Blue Meaning / Toyah

ゴヤです。
こちらはあまり興味がなく、ザッとまわるだけにしようと思っていたのですが、
以外に良かったです。
特に、銅版画集「ロス・カプリーチョス」、「戦争の惨禍」はブレイクの銅版画と対照的で
興味深いものがありました。
また、素描帖よりの多くの作品もよく表現されています。
ブレイクのほうの常設展は、出るときに気が付いたのですが写真撮影もOKらしいので、
また期間中にカメラを持って行きたいと思っています。

ウィリアム・ブレイク版画展
会期:
2011年10月22日(土)~2012年1月29日(日)
会場:
国立西洋美術館 版画素描展示室

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
会期:
2011年10月22日(土)~2012年1月29日(日)
会場:
国立西洋美術館